海外発!Breaking News

writer : momono

【海外発!Breaking News】原因不明の痛みに10年苦しんだ20歳青年、尊厳死選択へ(カナダ)

自分自身で医療に関する意思決定を行える状態にあり、重篤で回復不能な病状であることが求められる。

エリックさんはこの支援を受けての尊厳死を選択したのである。しかしこの決断を家族に話すのは難しかった。

最終的にエリックさんが家族に自分の決断を告げたのは今年5月のことで、友人や支援者らが集まったバーベキューの時だった。悲しいお別れのバーベキューになったが、家族は尊厳死を決断したことを支持してくれたそうで、エリックさんはこう語っている。

「(尊厳死支援を)考えている間、家族とは少し距離を置いていたんだ。でもこれが僕のやりたかったこと。なかなか他の人には言い出しづらいことだったけどね。」

エリックさんの難しい決断を家族も受け入れることに(画像は『The Mirror 2022年6月26日付「Man, 20, with mystery illness plans assisted death after heartbreaking ‘goodbye’ BBQ」(Image:Facebook)』のスクリーンショット)

だがエリックさんは今のところ、死を迎える日は決めていない。夜にさみしさを感じる時もあるが、それ以外のほとんどの時間はこれまでの苦痛から解放される日を待っている。そして彼の中で「準備ができた」時にその日を迎えることにするという。

尊厳死を選択したエリックさんのことが『The Mirror』などで報じられると、「彼の痛みがなくなるよう祈ります」「究極の基本的人権だよね」といった声や「回復の可能性が50%なら移植しない方がいいかもしれない」「NYの医療レベルの高い病院に来てセカンドオピニオンを受けてみては?」という意見もあがっている。

ちなみに2020年にはエリックさんの臓器移植基金「Eric Coulam Transplant Fund」が設立され、42,127ドル(578万円)の寄付が集まっていた。

画像は『The Mirror 2022年6月26日付「Man, 20, with mystery illness plans assisted death after heartbreaking ‘goodbye’ BBQ」(Image:Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 桃野まみ子)

慢性的な痛みと闘うエリックさん(右)(画像は『The Mirror 2022年6月26日付「Man, 20, with mystery illness plans assisted death after heartbreaking ‘goodbye’ BBQ」(Image:Facebook)』のスクリーンショット)

1 2