日本が酷暑に見舞われる中、イギリスも熱波に襲われて厳しい夏を迎えている。例年であればイギリスの夏は日本と比較すると比較的涼しいためこの国の人々は猛暑に慣れておらず、これまでにない異常な暑さにより電車の線路が歪み、空港の滑走路は表面が溶けてしまい飛行機が欠航するなど各所で多数の被害が出ている。またスーパーの陳列棚では商品のチョコレートがドロドロに溶けてしまっているのだ。『Mirror』などが伝えている。
英ロンドンの夏の平均気温は16~23度であり30度近い気温になることは極めて珍しく、猛暑になったとしても数週間程度の短さで終わるという。日本と比較して過ごしやすそうなイギリスの夏だが今年は異常な気温上昇で、今月19日にはリンカンシャー州コニングスビーで40.3度に達し、2019年に記録された38.7度を上回り観測史上1位の気温となった。
この異様な暑さによりイギリス各所で様々な被害が発生しており、線路が歪んでしまい電車の運転は見合わせとなり、山火事がいたるところで発生、またロンドンのルートン空港では滑走路表面が高温で溶けて損傷してしまい飛行機は次々と欠航した。今月18日には英気象庁(Met Office)が“例外的で記録的な暑さ”と発表しており、こうした厳しい暑さに備えて電車の線路の表面を白い塗料で塗るなど対策が取られていた。しかしあまりの暑さに意味を成しておらず、