サーベシュさんはそんな我が子が愛おしくて仕方がないようで、次のように語っている。
「顔に奇形をもって生まれた娘は最初、食事や呼吸が困難でね。手術前には医師に『手術が成功する保証はない』と言われ本当に怖かった。でも今ではほとんど問題がないわ。あの子はとても幸運でね。私の家族の中で最も幸運な子よ。それにあの子が生まれたことで私たちの暮らしぶりもずっと良くなったの。」
ちなみに“ラクシュミー”とはもともと、美や繁栄を司るヒンドゥー教の女神を表すそうで、フルーツを売り一日約430円(250ルピー)で生計を立てていた父プラカシュさんは7年前、「ラクシュミーが家族に幸運をもたらしてくれることを祈っている」と述べていた。
そんな父の願いが届いたのか、人々は今でもラクシュミーちゃんを“神の化身”と呼んで崇め、敬意を示すために足を触り、祝い事や祭りの時などにはお金や贈り物をもってくるそうで、ラクシュミーちゃんは「そんな時はとても気分がいいのよ」と笑ってみせる。
医師はラクシュミーちゃんの成長を待って顔の形成手術をすることを勧めているが、夫妻は経済的な余裕がないため、何らかの援助を受けることも考えているようだ。
なおこの一家には、「ラクシュミーちゃんを家族みんなで支えているのがよく分かる。とても元気づけられた」「とても素敵な両親だと思う」「美しい心を持った子だと思う。このままたくさんの愛を受けて育っていって欲しい」「絵がとても上手だね。美しい心の中が見えるよう」「あなたはとても美しい。幸せになって!」といったコメントが寄せられており、ラクシュミーちゃんの笑顔に多くの人が癒されているようだ。
画像は『Born Different 2022年5月30日付Instagram「When she was born」』『NY Daily News 2015年3月31日付「Indian girl born with elephant’s ‘trunk’ hailed as Hindu god」(COVER ASIA PRESS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)