再び廃墟に戻って確認することにした。
現場にはすでに警察車両が来ており、男性が警察官と話している間に女性は廃墟の中に入って確認を始めた。少し経ってから男性も廃墟に入ったが、彼は女性にこう告げたのだ。
「やっぱり“人間の手”だったよ! …雑誌の表紙写真に写った手だけどね!」
これには女性も驚いたようで、2人は“人間の手”が写った雑誌を探してみたが見つからなかった。実物がどうしても気になる2人は警察官に聞いてみたところ、表紙に手が写った古びた雑誌を渡されたという。遺体かもしれないと事件性を視野に入れていたであろう警察官を前にして、2人は雑誌を手に取りとても気まずい思いをしたようだ。
幸い“人間の手”が遺体ではないことが判明したわけだが、2人はのちに「警察官は『たまったもんじゃない』って感じでしたよ」と明かしている。その後、Facebookに“人間の手”の真相が判明したことを報告したところ「まさかこんな結果になるとは(笑)」といった声が寄せられ、笑いをもたらすこととなったようだ。
ちなみに「Urbexcr」の2人は、目的の廃墟は誰が所有しているものか、中に入ることを禁止されていないかを前もって調べてから探検しているという。そして廃墟探検をしたいと思っている人たちに向けて、Facebookにこのようにアドバイスしている。
「全ての廃墟が中に入れるわけではないことを心に留めておいてください。私たちは立ち入り禁止の廃墟には決して足を踏み入れません。~(中略)~とても大事なことは誰かに『立ち去るように』と言われたら必ず出ていくこと! 決して建物からものを持ち出さないでください。そして無理に居座ろうとしないでください。」
画像は『Urbexcr 2021年1月9日付Facebook「I called this the dog breeders house」』『The Daily Star 2022年4月7日付「Terrified urban explorers spot a hand in one of their photos and call police」(Image: Urbexcr)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)