トムが息を引き取る際には英ロックバンド「オアシス」のヒット曲『リヴ・フォーエヴァー(原題:Live Forever)』を大音量で流していたと明かした。
この人物はトムが同曲を選んだことについて「誰もが『ザ・ウォンテッド』の歌を選ぶと思うでしょうが、オアシスの『リヴ・フォーエヴァー』は彼を完璧に表現している。彼はロックスターで、ずっとみんなに覚えていて欲しいのです」と話し、こう述べた。
「この曲は強さと反抗へのアンセムであり、歌詞の一部では彼が乗り越えた闘いを物語っているのです。」
1988年4月に英マンチェスターの街ボルトンで生まれたトムは、幼少の頃から兄のギターで遊び始め、16歳の時に独学でギターを学んだ。
2009年にはオーディションで選ばれた5人のメンバーによるボーイズグループ「ザ・ウォンテッド」に加入。2010年にはデビューシングル『All Time Low』とデビューアルバム『The Wanted』が全英チャート1位に輝き、その後もヒット曲を世に送り出したが、2014年に活動休止し、事実上の解散状態となっていた。
2020年10月にはトムが脳腫瘍と診断されたことを告白。昨年9月にはロンドンのロイヤル・アルバートホールにて、トムが主催したがん研究のための募金活動「Stand Up To Cancer Gig」でバンドが再結成した。
その後バンドはツアーを開催し、今年3月に行われた最終公演ではトムがステージ置かれた椅子に座って登場した。
トムの訃報を受け、「ザ・ウォンテッド」の公式Instagramは声明文で追悼の意を伝えた。
「バンドメイトのトム・パーカーを、こんなに早く悲劇的に失ったことに打ちひしがれています。僕達のブラザーだった。この喪失と悲しみは言葉で表現できません。トムは僕達の心の中で永遠に生き続けます。」
画像は『Tom Parker 2022年2月26日付Instagram「What am I smiling at?」、2021年12月25日付Instagram「Merry Christmas.」』『The Wanted 2022年3月18日付Instagram「Oh what a night!」、2022年3月30日付Instagram「Max, Jay, Siva, Nathan and the whole Wanted family are devastated by the tragic and premature loss of our bandmate Tom Parker」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)