アメリカのある小学校で今月21日、遠足で訪れていた動物園に1人の男児を置き去りにしたことが明らかになった。男児は動物園スタッフにより保護されていたため危険はなかったが、最終的には両親が約160キロも離れた場所にある動物園に迎えに行ったという。男児の母親が『WAAY-TV』のインタビューに応じて詳細を語っている。
遠足で置き去りにされてしまったのは、米アラバマ州アセンズ市にある「ジュリアン・ニュウマン小学校(Julian Newman Elementary School)」に通うセイラー・デイヴィス君(Sailor Davis、9)だ。今月21日、同校は遠足でテネシー州ナッシュビルにある「ナッシュビル動物園(Nashville Zoo)」を訪れており、セイラー君もこの遠足に参加していた。
同園では様々な動物を見学し園内の遊具で遊んだりと児童たちは大いに楽しんでいたが、ジャングルジムで遊ぶのに夢中になってしまったセイラー君は、クラスメイトや教師らが別の場所に移動したことに気付けなかったのだ。一方でクラスメイトや教師たちも集合時にセイラー君がいないことに気付かず、そのまま遠足が続行されてしまった。
しばらくして皆がいないことに気付いたセイラー君は、クラスメイトたちを探し回ったが見つからず心細さに襲われてベンチに座り泣いていたが、自ら同園のスタッフに「みんなに置いていかれてしまった」と伝えることができた。同園では迷子の対応がマニュアル化されており、それに従ってセイラー君は室内で保護されることになった。
ナッシュビル動物園は「私たちはセイラー君を安全な室内で保護し、セイラー君はそこでアニメを見たり昼寝をしたりして落ち着いた様子で過ごしていました。迷子になると誰でもそうですがセイラー君は少し不安になっていたので、私たちは寄り添うようにして面倒を見ていました」と当時の様子を明かした。
こうした迷子のケースは混雑した日によくあるそうで、