こう明かしている。
「ワニは数分でボートにたどり着き、モーターに噛みついてボートを揺らし始めたんだ。」
「モーターカバーはほとんど引き剥がされた。まだ歯形が残っているよ。」
しばらくするとワニはボートへの攻撃をやめ、水面からジェイソンさんじっと見つめていたそうだ。水面から出ているワニの頭を見て、ジェイソンさんはようやく事態の深刻さに気付いたという。
「以前にもワニを見たことがあったけど、こんなに大きい個体は始めてだった。こんなに攻撃的なやつもね。」
「ワニが2回目の攻撃の準備をしていると思い、すぐにボートの前側に移動していかりを引き上げ、デイヴのところに向かったよ。」
「こんなにも怖い思いをしたのは(人生で)初めてだったね。」
こうしてジェイソンさんは、デイヴさんと共にすぐに河口に向けて出発した。
ワニは2人のボートを追跡することはなく、安全な場所に停泊したジェイソンさんとデイヴさんは安堵し、その場でビールを2本ほど飲んだという。
今回のワニの急襲について、ジェイソンさんは「ボートの音がワニの関心を引いてしまったのではないか」と推測している。
「(水面が)とても穏やかな日だったから、ワニはすべて(の音を)聞いていたことだろう。扇風機を付けていたので、もしかするとその振動を感じ取ったのかもしれない。」
「それに今はワニの繁殖期にあたる。ワニは俺たちに“出ていけ”と意思表示していたからね。彼らの縄張りに入ってしまったんだと思うよ。」
ジェイソンさんは今回の恐怖体験と教訓を得て「二度とボートの上では眠らない」と心に誓ったそうだ。
ちなみにオーストラリアでは、2020年9月に漁師の小型船を猛スピードで追跡するクロコダイルが目撃された。専門家は当時、ワニの攻撃的な行動を「とても珍しいことで、とても危険である」と語っていた。
画像は『9News 2022年2月15日付「Fishermen attacked by five-metre crocodile while sleeping in boats」(Jason Charles)(Supplied)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)