「いったいなぜこんなところにハチミツが?」と困惑した。「家の中でハチが飛んでいたこともないですし、近くでハチの姿を見かけたこともなかったんです」とダイアナさんは首をひねった。
ダイアナさんたちは以前暖炉が設置されていたという現在の家を、約4年前に購入した。しかし購入時には暖炉の部分に新しく壁が作られて使えないようになっていた。今回の発見後、ダイアナさんの夫が屋根に登って今は使われていない煙突を確認したが、煙突は完全に塞がれており周囲にハチの姿はなかった。
これらの結果から、ダイアナさんたちは「何年も前からそこにハチの巣があったのではないか」と予想した。さらにオーストラリアは現在夏を迎えており、同地域は昨年のクリスマスから今年の1月にかけて最高気温が6日連続で40度を超えるという猛暑を記録していた。この異常な暑さが続いたせいでハチミツが溶け、壁から漏れ出したと結論づけた。
漏れていたハチミツを拭き取ると染み出てくることはなくなったそうだが、問題の根本であるハチの巣は壁の中に残ったままだった。ダイアナさんは壁を壊そうと思ったが、保険会社に問い合わせると補償範囲ではないと言われてしまい頭を抱えた。
それでもダイアナさんたちは、思い切って壁を壊すことにした。すると以前暖炉だったスペースから、101キロものハチミツとハチの巣が見つかったそうだ。
ハチの巣は古いものだったので幸いにもハチは1匹もいなかったが、ハチの巣の除去や清掃を全て自分たちで行ったというダイアナさんは「本当に大変でしたよ」と苦労を明かした。しかし無事に問題を解決することができ「とても嬉しいですし、安心しました」とコメントしている。
なお自宅の壁の中にハチが巣を作り出してしまうことは稀にあるようで、引っ越した家の壁の中から45万匹のハチが見つかったり、アパートの天井裏に18キロ以上のハチミツが採れたというケースも話題を呼んでいた。
画像は『ABC 2022年2月9日付「Heatwave leads to historic hive meltdown inside Perth wall cavity」(Supplied: Diana Gomes)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)