ワトソンの体重はかなりのものなのだろう。アームストロングさんはワトソンの前足を氷の上に載せ、自分が溺れないよう片手で水を掻きながら片手でワトソンを押し上げている。
すると「頑張れ」という周囲の声に応えるかのように、ワトソンは氷の上に這い上がり、アームストロングさんもそれに続いた。
ワトソンはかなり疲労した様子だったが、慎重に数メートル歩くと体に付いた水を切り、そのまま尻尾を振って岸に上がった。凍てつく水の中から解放されて喜んでいるのは一目瞭然で、周りからはホッとした笑い声があがった。
SMFRによると、事故が遭った5日前にも同じ場所で女性と飼い犬が溺れて救出されており、「リードを付けていても事故は起きるものです。もし犬が転落したらワトソンの飼い主のように緊急通報をし、岸で待機してください」と注意喚起した。
なおこの動画には、「日頃から訓練している消防隊員でも救出は大変そうでハラハラした。飼い主はリードを付け、しっかりと見守るべき」「消防隊員に感謝だね」「よくやった!」「助かって良かった」「岸に上がったワトソンは最後に、アームストロングさんが無事かどうかチェックしていた。感謝しているんだよ」といった声があがっている。
ちなみに米コロラド州の山中では昨年12月、雪崩が発生し1頭の犬が生き埋めになった。犬の発見には20分を要したが、居合わせたスキーヤー2人に無事救出された。
画像は『ABC News 2022年2月1日付Twitter「TO THE RESCUE: Colorado firefighter saves golden retriever」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)