家族とキャンプ中に姿を消し、18日間にわたって行方不明だった4歳の女児クレオ・スミスちゃん(Cleo Smith)が11月3日未明に無事に見つかり、保護された。クレオちゃんを発見した警察官のボディカメラ映像とともに報じられると、オーストラリア中が歓喜に沸いたという。『9News』『BBC News』などが伝えている。
西オーストラリア州カーナボンの街から約75キロ離れたブローホール・キャンプ場で3日未明、18日間行方不明となっていたクレオちゃんが無事発見された。
クレオちゃんは先月16日、母親エリー・スミスさん(Ellie Smith)と継父ジェイク・グリッドンさん(Jake Gliddon)、そして幼い妹と同キャンプ場に宿泊していた。ファミリー型の大きなテントの中は子供と両親の部屋が仕切りによって分かれており、クレオちゃんは妹のベビーベッドの横でエアベッドを敷いて寝ていたという。
クレオちゃんは16日の深夜1時半ごろに目を覚ますと、水を飲んで再び床に就いた。
そして翌朝6時頃、エリーさんが目を覚ますとクレオちゃんの姿は寝袋とともに消えていたのだ。すぐにエリーさんは緊急電話番号「000」に連絡し、警察官やボランティアなどによる大規模な捜索が始まった。
そのうち“クレオちゃんが寝袋とともに姿を消したこと”“テントの入口は閉じており、上部にある開閉ジッパーにクレオちゃんは届かないこと”などの状況から、クレオちゃんが何者かに連れ去られた可能性が浮上した。
また監視カメラにより同日午前3時過ぎに急いでキャンプ場を走り去る車の姿も確認されたが、映像は不鮮明であった。西オーストラリア州政府はクレオちゃん発見につながる有力な情報提供に100万ドル(約8500万円)の懸賞金を掲げ、クレオちゃんの行方を州をあげて追った。
赤土の乾いた大地と一方に広がる海岸線、この2つの対象的で広大なエリアをドローンやヘリコプター、衛星サテライト、またパースから派遣された100名以上の警察官やボランティアなどによる捜索が連日続けられた。
有力な手がかりが得られないままでクレオちゃんの生存を国民が案じ始めていたが、