お互いを掴んでいるかぎ爪を放せば済むことだが、ハクトウワシはしばらくの間ずっとそのままの状態だったそうだ。
現場で対応した警察官のミッチ・マーティンソンさん(Mitch Martinson)は「次に何をすべきか、誰に連絡すべきか考えていました。何をしたらいいか全く分かりませんでしたね」と珍しい事態に戸惑ったという。
その後、ハクトウワシを引き離そうと少しだけ手助けしていると、10分後にハクトウワシは疲れたのかようやくかぎ爪を放して2羽とも飛び去った。
同警察が今回の件をFacebookやTwitterで報告すると、「ハクトウワシが無事でよかったけど、本当に変な事件だね」「これは一生に一度見られるか見られないかの光景だよ」「なんでこんなことになってしまったの!?」など驚きや困惑のコメントが寄せられている。
あまり見たことのない奇妙な光景だが、実は2019年10月に同州アップルバレーでも同様のケースが発生しており、それほど珍しいことでもないという。当時も警察官が助けに入ろうとしたところでハクトウワシがもがき出し、自力で離れて飛び去っていた。
ミネソタ大学猛禽類センター(Raptor Center)で事務局長を務めるヴィクトリア・ホールさん(Victoria Hall)は「ハクトウワシはテリトリーや巣を守るために空中で戦うことがあります」と述べており、今回のような状況は年2回ほどあり、春先に繁殖のため縄張りを構築する時と秋に同じ巣に戻ってきた場合に発生しやすいと明かしている。
またミネソタ州では、11月初旬頃から多くのハクトウワシが越冬のためにやってくるという。たくさんのハクトウワシが訪れた結果、今回の珍事が発生したようだ。
画像は『City of Plymouth, MN – Local Government 2021年11月4日付Facebook「For Plymouth police officers, there’s no telling what call could come in next.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)