戦いが終わるまで見守ることにした。決着がつくまでにはおよそ40分もかかったという。
「40分間、ワニは必死にアナコンダから逃れようともがいていました。しかし次第にワニの息が切れてきて、アナコンダはさらにワニの体を締めつけました。可能性は五分五分でしたが、戦いが長引くにつれてアナコンダが優勢になってきましたね。」
ハラハラしながらこの戦いを見守っていたキムさんだったが、ついに決着の時が訪れた。
「ワニは静かに水の中に沈んでいきました。そして巻きついていたアナコンダが、水面に鼻先を出して息をしようとしているのが見えたのです。ワニは締めつけられたまま一度浮上してきましたが、再び沈んでいきました。」
「ワニは長い間沈んでいたのですが、また浮上した時は体にアナコンダは巻きついておらず、自由になって戻ってきたのです。その時にアナコンダの姿は見えませんでした。」
「ワニが落ち着いた様子で岸に上がったその数秒後、アナコンダも川から上がってきて巣穴に戻っていく姿を発見しました。」
なんと死闘の結果は引き分け。劣勢だったワニが自分の得意分野である水中戦に持ち込んだことが功を奏し、アナコンダは諦めたようだ。
なおアナコンダは南米アマゾン川流域を中心に生息しており、毒はない。世界最大とも言われる大型種で、一部では「アマゾンの主」とも呼ばれているという。体長は4~9メートル、大きいもので11メートルの巨大なアナコンダも確認されている。
小型の哺乳類や水鳥、魚、カメなど様々な生き物を巨体で締めつけてエサとするが、今回のようにカイマンと呼ばれるワニもエサの対象になるという。
画像は『The Sun 2021年10月12日付「SNAKE, RATTLE AND ROLL Giant anaconda wraps itself round a deadly caiman in brutal fight for survival – but who comes out on top?」(Credit: Caters)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)