「お金の心配をせずに暮らしたい」「ゆとりのある生活をしたい」―それを叶えるため計画的に老後の資金を準備している人も多いだろう。このほど貯めていた老後の資金が、実の娘に全て使われてしまったというニュースがイギリスより届いた。両親が絶対的な信頼を置いていた元銀行員の娘は、実はギャンブル依存症だったという。『Liverpool Echo』『The Mirror』などが伝えた。
英マージーサイドのセント・ヘレンズに暮らす介護士のクレア・ラフレイ(Clare Roughley、39)は、6年間にわたり家族から約32万5000ポンド(約5050万円)を盗み、ギャンブルにつぎ込んだ。
元銀行員だったクレアは2014年から両親の銀行口座を管理しており、いつでも現金を引き出せるようになっていたという。そして個人的なローンやクレジットカードもその口座から支払われるようにし、彼女は6年かけて両親の蓄えをすべて使い果たしたのだ。
リバプール裁判所のピーター・ハッセー検察官(Peter Hussey)は、盗まれた財産についてこう明かした。
「クレアは父親から9万1437ポンド(約1420万円)、母親から15万8735ポンド(約2470万円)、祖母の遺産5万8221ポンド(約900万円)を盗みました。彼女の犯罪が明らかになったのは2020年3月、両親が自分たちの口座が空になっているのを発見した時でした。彼らは口座の残高がゼロになっているのを見て、愕然としたそうです。」
また2019年に95歳で亡くなった祖母テレサ・レイランドさん(Theresa Leyland)はクレアに6000ポンド(約93万円)の遺産を残していたにもかかわらず、彼女は他の財産にも手をつけて全て使ってしまった。
そのためテレサさんの葬儀費用は10か月間未払いのままだったが、家族や友人の前に立ち弔辞を述べているクレアを見て、