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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】20円で買った中世ヨーロッパのスプーン、オークションに出品し落札価格29万円に(英)

アレックスさんの予想をはるかに超えた激しい競り合いが起こったという。価格はどんどん吊り上がり、20ペンスで買ったスプーンは1900ポンド(約29万円)という衝撃の価格で落札された。最終的には手数料などを加え、落札者は2375ポンド(約36万2000円)を支払ったそうだ。

長さ5インチ(約12.7センチ)、重さ0.35オンス(約9.9グラム)の小さなこのスプーンには先端にどんぐり型の装飾が施され、持ち手の部分が4面構造になっている特徴を持つ。これはローマ時代以降のヨーロッパで最古のスタイルであるという。

今回のスプーンと同様の特徴を持つスプーンが2013年、別のオークション会社で競売にかけられていた。こちらは1300年代前半にイングランドの王として在位していたエドワード2世が所持していたとされるスプーンで、22500ポンド(約340万円)で落札されている。川底で発見されたというこちらのスプーンの写真を見ると、今回のスプーンよりも状態が良いことは一目瞭然だ。

競売人は今回のスプーンを「ダメージがあり、歪んでいる」と商品状態として説明したそうだが、それでも高額だったことはそれなりの価値があるようだ。

鑑定したアレックスさんは「このスプーンは何世紀もの間、地中や川底で眠っていた状態と一致します」と明かしている。また「発見者の男性は銀製品の販売業者ではなく、趣味でカー・ブート・セールを訪れているそうですが、良い目を持っていますよね」と男性の持ち前のセンスを称賛した。

続けて「発見した男性は『娘と一緒にオンラインオークションの様子を見守っていて、とても信じられない』とメールをくれました。私もこの結果には大満足です。素晴らしいロマンチックなストーリーですよね」と喜びを明かした。

ちなみに発見者の男性は、このスプーンの売上金でイングランド東部にて優雅な休暇を過ごすことを計画しているそうだ。

画像は『The Sun 2021年7月29日付「INSIDE SCOOP ‘Ikea-style’ spoon bought for 20p from car boot fair sells for staggering £2,375 at auction」(Credit: BNPS)(Credit: Christie’s)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

同時期に作られたものと思われる状態の良いスプーンは300万円超の落札価格に(画像は『The Sun 2021年7月29日付「INSIDE SCOOP ‘Ikea-style’ spoon bought for 20p from car boot fair sells for staggering £2,375 at auction」(Credit: Christie’s)』のスクリーンショット)

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