友人は再びジェサさん達に「出産するのに手が必要かもしれない。問題が起きているわけではないけど、ただ助けが必要だ」と応援を要請した。
この連絡を受けた当時、招待客らに振舞う紅茶を作っていたベンさんは「ジェサはもう泥まみれで手伝っているんだろう?」と尋ねたそうだ。ジェサさんがなりふり構わずドラマのもとへ駆けつけることが分かっていたようで、飼育している牛達への愛の大きさが伝わってくる。
午後10時半頃、牛小屋にいるドラマのところへ向かったジェサさんは「ゲストや自分のドレスのことも顧みず、そのまま牛小屋に向かいました」と当時を振り返っている。
ドラマはなかなか子牛を産み切ることができず出産が長引いていたが、ジェサさんが駆けつけるとすぐに産んだという。そしてドラマに鎮静剤を投与するなどの処置を行ったジェサさんは、泥だらけになったドレスのままで会場に戻った。
ジェサさんは「会場にいた人達はみんな『一体何があったの?』という顔で私を見ていましたね。特に都心部で生活している友人達は驚いていましたが、農家仲間は『ジェサっぽいね』と言っていました」と周囲の反応を明かした。
「ドレスは膝から下の部分が完全にダメになってしまったけど、ただのドレスですからね。後悔はしていませんよ。そのまま朝の4時半くらいまで着ていました。」
そして誕生した子牛はというと、“運命”を意味する“デスティニー(Destiny)”と名付けられた。ジェサさんは「結婚式の日に誕生するなんて、運命的でしょ? ベンと私が出会ったのも運命ですしね」と話す。
ちなみに結婚式でベンさんは「君が望むのなら、いつでも新しい牛をあげるよ」と農家らしい風変わりな誓いを立てており、ジェサさんは「子牛が誕生して、この誓い通りになりましたね」と笑顔を見せていた。
画像は『ABC News 2021年4月30日付「Bride gets in the mud to deliver stuck calf on her wedding night」(Supplied: Jessa Laws)』『CBC.ca 2021年5月8日付「Australian bride delivers calf in her wedding gown during reception」(Submitted by Jessa Laws)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)