結婚式は誰の異議もなく迎えることができたそうだ。
まるでドラマのような話だが、一部の中国ネチズンは「フェイクでは?」と疑問を抱く者もいたようだ。それを裏付けるようかのように中国メディア『百家号』と中国のポータルサイト『網易』では新郎の母親が語った内容を伝えているが、微妙に両メディアの内容が異なっている。
『百家号』によると、“張(チョウ)”と名乗る新郎の母親が「娘が8歳の時、近所に来ていた移動アイスクリーム屋へひとりで買いに行ったきり姿が見えなくなってしまった」と語ったという。また自分の娘だと気付いたきっかけは、あざではなく親族に新婦の幼い頃の写真を見せられて、自分の娘だと気付いたと伝えている。
一方で『網易』の記事では“魏(ウェイ)”という名前になっており、「娘が6歳の時、街で露店を開いてお菓子を売っている最中に行方不明になった」と報じている。
どちらも実際に起きたことのように書かれているが、一貫性がないことがうかがえる。また記事のコメント欄には「同じような物語で別の名前の女性が語っているというニュースを今まで5つ以上見た」という声も届いていた。
また拡散されている動画では母娘が肩を抱き合い涙するも、実際の音声が聞き取れないため中国ネチズンの懐疑的な声が続出しているようだ。しかしながらこの出来事を多くの中国メディアが事実として伝えていることで、国外のメディアも同様に事実として取り上げている。
ちなみに『網易』では、新婦が行方不明になった原因を児童誘拐によるものではないかと伝えている。中国では人身売買目的で年間20万人もの子供が誘拐され深刻な社会問題になっているとのことだ。
画像は『東方網馬來西亞東方日報 2021年4月5日付「家婆发现媳妇是亲女儿 儿子变女婿」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)