海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】採掘作業員に懐くホッキョクグマの子ども 「まるで犬みたいだった」(露)<動画あり>

現地での仕事が終わり本土に帰る日がやってきた。数か月間をともに過ごした子グマはまだ幼く、たった1匹で生き延びることはできないだろうと作業員たちは判断した。拠点からは連絡することができなかったため、本土に戻ってすぐに関係者に連絡して対応を尋ねたそうだ。

この連絡を受けたロエフ・ルチェイ動物園の園長を務めるアンドレイ・ゴーバンさん(Andrey Gorban、56)が、子グマの保護に名乗りを上げた。

「作業員たちは子グマを1匹で残してしまったことを心配していました。大きなゴミ置き場を残していったので、『子グマはそこから食べ物を探してなんとか生き延びるだろう』と話していました。」

そう明かすアンドレイさんは、数年前に同地方に突然現れたやせたホッキョクグマを保護するプロジェクトに参加したことがあった。

その当時の経験を活かし他の専門家と協議した結果、ホッキョクグマはロシアで絶滅危惧種に指定されていることや、子グマ1匹では生き残れないと判断し保護することを決定した。

そしてアンドレイさんはモスクワ動物園と協力してヘリコプターで現場に飛び立つと、例の子グマを見つけて保護した。現在はモスクワ動物園におり、今後数か月は同動物園で過ごすことになっているという。

長期間人に慣れてしまったホッキョクグマを自然に返したというケースは、過去に一度も確認されていないため、次のステップとして子グマに適した快適な場所を見つけることが課題となるようだ。

アンドレイさんは「善し悪しは別にして、作業員たちは絶滅危惧種の動物にエサを与え、子グマの命を救ったのです」と語っている。

画像は『Siberian Times 2021年4月22日付「Polar bear cub tamed ‘like a dog’ by gold miners rescued from Arctic island of Bolshevik」(Picture: Andrey Gorban)』『New York Post 2021年4月22日付「Orphaned polar bear cub cuddles ‘like a dog’ after rescue」(Andrey Gorban; Royev Ruchey Zoo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

作業員の姿を見つけると、駆け寄ってハグも(画像は『New York Post 2021年4月22日付「Orphaned polar bear cub cuddles ‘like a dog’ after rescue」(Andrey Gorban; Royev Ruchey Zoo)』のスクリーンショット)

1 2