少女の知り合いを装って彼女にこのように声をかけた。

「ちょっと～！　車の中でずっと待っていたのよ。あれ、この人は誰？」

ナブさんの介入に、男は「なんでもないよ、ちょっと話しかけてただけだよ」と言う。これにナブさんが「何をよっ」と強気に返すと、男はしどろもどろになりながら「な、なんでもないよ。ちょっと彼女に、彼女に聞いてただけさ。つま先が長いよねって」と焦ったように返答した。

男の意味不明な返答には思わず「なんだって？」と呆れてしまったナブさんだが、その場を一刻も早く立ち去ろうと「とにかく、私たちもう行かなくっちゃ。この人って私の知ってる人だっけ？」と切り出し、少女に男が顔見知りであるのかを確認した。少女はか細い声で「えぇと…知らないわ」と答えたそうだ。

この少女の返答に確信を得たナブさんは「まぁ、とにかく知り合うつもりもないわ！　じゃあね！」と少女の腕をつかんで走り出し、男が追いかけてこないのを確認しながら車へと全速力で向かった。

途中、ナブさんが「よし、もう大丈夫よ。車で送ろうか？」と申し出ると、少女は「はい、お願いします」と安心したように答えたという。

この動画が投稿されると、女性たちから「私もこんな目にあったことがあるわ。本当に恐怖よね」「私も男に絡まれていたところを、他の女性に助けてもらったことがあるわ」「ありがとう。この子はあなたのおかげで誘拐や性被害から守られたのよ」など、ナブさんの勇敢な行動に称賛の声が相次いだ。

またコメント欄には、路上で異性に不愉快な行動や言葉を投げかけられたり、付きまとわれる、また時には身体を触られるなどの“路上ハラスメント”を経験したことがあるといった声も多く見られた。

非営利団体「Stop Street Harassment」が2018年1月に18歳以上の男女を対象にしてアメリカ国内にて行ったオンライン調査では、女性の81％、男性の43％がこのような路上ハラスメントなど何らかの形でセクハラ行為を受けた経験があることが明らかになった。

画像は『Nab　2021年3月5日付TikTok「I WAS SO SCARED.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　YUKKE）