一向に戻って来る気配はなかったという。
3匹の子グマは検査のために、テネシー大学の獣医学部に連れていかれた。詳しい検査の結果、3匹ともメスで体重はそれぞれ2ポンド(約0.9キロ)ほどで健康体だった。生まれて間もなかったため目も開いていない状態だったそうだ。
そして子グマたちを保護するために、アメリカグマの保護団体「Appalachian Bear Rescue」の専門職員であるコーイさん(Coy)と、マシューさん(Matthew)がケージや温かい毛布を持って駆けつけた。コーイさん達は子グマたちを“ジャスミン(Jasmine)”、“ジニー(Jeannie)”、“マジック(Magic)”と名付け、3時間おきにミルクを与えて24時間体制で見守りながら母グマの帰りを待ったが、母グマが戻ってくることは無かった。
「3匹の子グマを代わりに世話してくれる野生の雌グマを探すことが一番の方法だと思い、野生動物を扱う機関に連絡し、最近子どもを産んだGPSを付けている雌グマを探してもらっています。雌グマが何匹の子を抱えているのかを確認し、負担にならないよう配慮しながら母親代わりになれるかどうか考えています。」
そう明かすコーイさん達は現在も子グマ達の面倒を見ており、「もし母親代わりのクマが見つからなければ、私達が責任を持って世話をしていきます。この子たちにとって最善の選択ができれば良いと思います」と語っている。
画像は『Appalachian Bear Rescue 2021年2月17日付Facebook「ABR Update-February 16, 2021-Jasmine, Jeannie, and Magic Bear」』『WKRN 2021年2月16日付「Bear cubs rescued from crawl space after residential gas leak in Sevier County」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)