議事堂乱入事件を「あの水曜日は、米国で“水晶の夜”が起こった日だった」とナチスの襲撃と比較した。
「彼らは米連邦議会議事堂の窓を破壊しただけではなく、我々が当たり前だと思っていた考えを破壊した。民主主義の建物のドアを壊したうえ、国の基盤を踏みにじったのだ。」
「私は第二次世界大戦が終結した2年後の1947年に生まれ、民主主義を失った廃墟で育った。歴史上最も邪悪な政権に参加したことへの罪悪感を酒で紛らわす、壊れた男達に囲まれていた。」
「みんなが過激な反ユダヤやナチスというわけではなく、多くの人が流れに従い一歩一歩進んでいった。彼らは隣人だった。」
アーノルドはこれらが多くの嘘や不寛容から始まり、父や隣人らも嘘に惑わされていたと明かした。そして「物事がどのようにして制御不可能に至るかをこの目で見てきた。我々は、私利私欲と冷笑主義の悲惨な結末を意識しなければならない」と述べた。
さらにトランプ氏について「公正な選挙の結果を覆そうとし、嘘で人々を惑わしてクーデターを起こそうとした。指導者として失格だ。史上最悪の大統領として歴史に刻まれるだろう。救いなのは、彼が古いツイートのように消えてなくなることだ」と強く批判した。
その後アーノルドは、自身の主演映画『コナン・ザ・グレート』(1982年公開)の思い出として保管していた「コナンの剣」を手に持ち、こう伝えた。
「これはコナンの剣だ。剣はハンマーで叩いた後、加熱と冷却をすることで強く鍛えられる。我々の民主主義はこの剣の鋼鉄のように、鍛えれば鍛えるほど強くなるのだ。」
最後にアーノルドはバイデン次期大統領へ「あなたが成功すれば、この国も成功する」と支持を表明し、人々に米国が次の章へ突入した際に結束するようにと呼びかけた。
My message to my fellow Americans and friends around the world following this week's attack on the Capitol. pic.twitter.com/blOy35LWJ5
— Arnold (@Schwarzenegger) January 10, 2021
画像は『Arnold Schwarzenegger 2019年11月18日付Instagram「You asked for it…」』『Arnold 2021年1月10日付Twitter「My message to my fellow Americans and friends around the world following this week’s attack on the Capitol.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)