ガネーシュさんは恩師についてこう語っている。
「9年生の頃だった。校長先生からたくさんの刺激を受けたんだ。そして『君なら医師になることができる。ギネス記録が狙えるような“世界一小さな医師”になって、インドの農村部で活躍できる』と激励され、教育費を全て負担してもらった。それから僕は、大学の医学部に入るために必死に勉強して、試験に合格したんだ。」
しかしながら2018年、ガネーシュさんは医学部の入学を断念せざるを得なくなった。グジャラート州政府と高等裁判所がガネーシュさんについて「低身長であるため緊急患者への対応ができない。彼は医師としてふさわしくない」との判断を下したためで、失望したガネーシュさんはカタリヤ医師の協力を得て控訴し、最高裁判所が判決を覆した。
道のりは決して平たんではなかったものの、ガネーシュさんはすでに医学部の1年生の課程を修了しており、将来の夢についてこう話す。
「医学部の入学が認められた時は、みんなで喜んだよ。くじけそうになっただけに、医師になるという夢に向かって再び勉強できることを心から嬉しく思っている。将来は医療費を支払うことができない人を助けることができるような、そんな医師になりたいんだ。」
一方のカタリヤ医師は、次のように述べている。
「ガネーシュのことは私の2番目の子供だと思っているんだ。身体がどんなに小さくても彼は強い意志を持ち、自信を失うことはなかった。彼が医者になればインドの誇りとなるだろうね。私は最後まで、しっかりと彼のサポートを続けるつもりだよ。」
画像は『Born Different 2021年1月25日付Facebook「At just 3ft tall and weighing only 15kg, 19-year-old Ganesh is set to become the world’s shortest doctor」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)