アメリカに住む31歳の男性は2014年、庭木を伐採中に感電事故に遭い生死の境をさまよった。「助かる見込みはない」と言われた男性が『The Sun』などのインタビューに応じ、奇跡的な回復や事故を機に変わったという人生観について語った。
米フロリダ州在住のマット・マンザリさん(Matt Manzari、31)は今から約5年半前、遠隔操作伐採機を使って教会の庭木を伐採中に感電事故に遭い、12000ボルト以上の電圧に晒された。これは死刑執行用の電気椅子約6つ分にあたり、マットさんは身体の25%に重度の熱傷を負い、両腕や胸の皮膚が溶けて肋骨や鎖骨が露わになった。
マットさんは15歳の時、板に足を固定するビンディングを付けずにボートの牽引で水上を滑るウェイクスケートで頭角を現し、この分野で初めてナイキ(NIKE)がスポンサーに付いた。8年間はウェイクスケーターとして世界中を旅し、世界チャンピオンになるなど活躍したが、その後は牧師を目指してテネシー大学で神学を学び結婚した。
悲劇が起こったのはウォータースポーツを子供たちに教える傍ら、教会での仕事を任されるようになった2014年6月のことで、第1子を妊娠中だった妻ボビー・ジーンさん(Bobbye Jean、30)は教会内で働いていた。マットさんは庭木の伐採をする際、ガラス繊維(グラスファイバー)の代わりに鉄製の機器を間違って使用して電線に接触。感電して意識を失ったのだった。
ボビーさんは駆けつけた救急隊員に「まず助からない。お別れをするように」と言われ、搬送された病院でも「今夜が山。万が一助かったとしても脳の損傷、壊疽した皮膚による敗血症などに苦しむことになる」と告げられたという。
しかしマットさんは事故から1週間後、