ハリスがパンプキンのいるスカボローの保護施設へとやってきた。カワウソを実施にお見合いさせることは非常に難しく、メスのテリトリーにオスを移したほうがうまくいくからだという。
同施設内の仮住まいに移された2匹はその後、何度もデートを重ねてお互いの相性を確かめ合った。そして周りの心配をよそに2匹はすぐに意気投合し、再び愛を見つけて寄り添うようになったという。
そんな2匹の様子を目の当たりにしたスカボローの保護施設の飼育員であるトッド・ジャーマンさん(Todd German)は「2匹はつらい時期を乗り越え、パンプキンは再び幸せを掴みました。またハリスも私たちの施設に非常によく馴染んでおり、もうすっかり私たちの家族の一員です」と嬉しさを隠せない様子で語っている。
一方でハリスを送り出したコーニッシュ・シール・サンクチュアリの飼育員のタマラ・クーパーさん(Tamara Cooper)は「2匹が再び愛を見つけたことは、まるでおとぎ話の結末のようですね」と祝福しており、今後も「WhatsApp」を使ってスカボローの施設とやり取りをしていくことを明かした。
なおスカボローの保護施設は今月初め「クリスマス前に愛を見つけることができた2匹の幸せなカワウソ」と題して声明を出しており、2匹が出会うまでの経緯や最近になって一緒に暮らし始めたことなどを公表した。同施設は今月2日に規制付きで開園しており、2匹の睦まじい姿を見ることが可能だそうだ。
ちなみにコツメカワウソはカワウソ類の中ではもっとも体が小さく体長は40~65センチほどで、平均寿命が15歳と言われる。生息数は減少しており、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されている。
画像は『SEA LIFE Scarborough 2020年12月3日付Facebook「We have some ‘ottertly’ amazing news」』『Metro 2020年9月29日付「Lonely otter Harris finds love through online dating site built just for him」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)