疲労感や頭部の灼熱感などの症状が起きる直接的な原因が見出せなかったブルーノさんは昨年、英イースト・サセックス州ブライトンで同じ症状で苦しんでいる人達が集まるセミナーに参加した。
ブルーノさんはセミナーの講演者だったジェフ・シモンズさん(Geoff Simmonds)と話す機会があり、彼から「あなたの症状はWi-Fiやインターネット、スマートフォン全てのものから隔離しなければ決して良くなることはありませんよ」と言われたそうだ。
この時にブルーノさんは5Gなどの電磁波に対する電磁波過敏症だと悟ったそうだ。実はブルーノさんが当時住んでいた家の近くには携帯電話基地局の塔があり、彼のパートナーであるリサ・チェンバースさん(Lisa Chambers)の勧めもあってラトランドの郊外にある静かな町へと引っ越した。
リサさんは引っ越しした後のブルーノさんについて次のように語った。
「ここに住んで6か月経ちますが、ブルーノの体調は徐々に良くなっています。体重は少し増加して、4年間全く子供たちと遊ぶこともできなかったのに今では一緒に本を読んだりしています。」
一方でブルーノさんも「ここに来てから4か月で20ポンド(約9キロ)も体重が増えたんですよ。でもテレビや照明、そして暖房もつけることもできません。電気をつけたら10分以内に視界が暗くなり、目が奥に引っ込むような感覚を覚え、10歳も老け込んだ顔になってしまうんです」と明かしている。
ブルーノさんが住む家には現在、5Gの電磁波から保護するシールド塗料が全体に塗装されており、家族全員が協力しながら電気を最小限に抑えた生活をしている。また夕方になるとテレビはもちろんのこと、家中の電気を消し、暖房さえも止めて過ごしているそうだ。
しかしながら寒い冬を迎えるにあたって家族が暖をとれるようにブルーノさんは庭に自分専用の小さな家を建てて、冬の間はそこでひとりで過ごす予定とのことだ。
画像は『Daily Star 2020年11月16日付「Man claims ‘5G and electricity allergy’ is making him a prisoner in his own home」(Image: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)