今回は相手が金銭に興味のない哺乳類2匹とあって、ターボックスさんたちレスキュー隊が侵入経路などの捜査にあたることとなった。
ターボックスさんは、アライグマたちのまるで映画のように見事な侵入手口を以下のように明かしている。
「銀行のそばの木に泥だらけの足跡が残っていました。きっとこの木を伝って屋根に登り、なんとか通気口に入り込んで、天井のタイルから銀行内へと抜け出たのでしょう。」
「いくつかの天井のタイルが壊れていました。そしてこの盗人たちは書類やコンピュータのあたりをうろついていたようです。2匹は逃亡の際に怪我をすることもなく無事でした。」
「私の知る限り、お金を持ち逃げした様子はありませんでしたよ。」
こうして銀行を出ていったアライグマたちだが、その行動は本物の銀行強盗さながらだったそうだ。通報者の男性が撮った写真には、リーダーのアライグマが掌でもう1匹を先導するような場面や銀行を徘徊した2匹が書類やコンピュータに触れる様子が捉えられていた。
PHS/SPCAの「アニマルレスキュー&コントロール」は、毎年何千もの野生動物や家畜の救助救援にあたっているが、アライグマのいたずらによって出動することになったのは初めてだという。
このニュースを知った人々からは、「なんてかわいい強盗犯なの!」「こんなに簡単に侵入されるなんて、この銀行にお金を預けて大丈夫なんだろうか」などの反響が寄せられている。
画像は『The Guardian 2020年10月22日付「Hand over the trash: raccoons break into California bank」(Photograph: Peninsula Humane Society & SPCA(PHS/SPCA))』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)