1人でクマの檻に入ることは安全規約に違反する一方で、実際にはサーカスにて当たり前に行われていたという。
サーカスに長く勤めるタチアナ・ザパシュナヤさん(Tatyana Zapashnaya)は、今回の事故についてこのように話している。
「私たちもかなり困惑しています。すべてが一瞬で、予期せぬうちに起こってしまったんです。」
「これは私たちが真剣に考えなければならない問題です。今回の出来事を我々は重く受け止めています。」
事故を起こしたヤシャはサーカス内外でパフォーマンスを行っており、その中には人とかなり近い距離で行われているものもあったという。この8月にはモスクワのサッカーチームの元へ激励に訪れていた。
動物愛護団体「VITA」のイリーナ・ノボジロワさん(Irina Novozhilova)は、動物を調教しパフォーマンスを強いるサーカスは動物愛護に反するとして「サーカスは人道的に許されるものではない」と以下のように非難している。
「訓練とは残酷へと綿密につながっていくものです。サーカスの残酷さは限度を超えています。サーカスに動物を使うことは禁止されるべきなのです。」
いくら訓練を積んでいようと、相手にしているのは獰猛な動物であることを忘れてはならないようだ。過去にはショーに出演中のライオンが観客の4歳児を襲ったり、おなじくライオンが遠足に来ていた児童の目の前で教師を襲ったりするなどサーカスでの事故が複数起こっていた。
画像は『LADbible 2020年10月17日付「Circus Trainer Killed By Bear After He ‘Forgot To Take Off’ Coronavirus Mask」(Credit: East2West News)』『The Sun 2020年10月16日付「FATAL MISTAKE Circus trainer mauled to death by a bear which tore off his scalp ‘because he forgot to take off his Covid face mask’」(Credit: OK.ru)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)