自分の身に何が起きたのかすぐに把握することができなかったという。そして目覚めてから10日後、ヘイリーさんは包帯を変えてもらう際に自分の火傷の状態を写真で見ることになった。
ヘイリーさんの顔は、元の姿が認識できないほど焼け爛れていた。この時はあまりショックを受けなかったというヘイリーさんだったが、数日後に再び臨床心理医の立ち会いのもと写真を見せられ、激変した自分の姿に衝撃を受けてすすり泣いてしまったとのことだ。
その後、ヘイリーさんは意を決したかのようにマシューさんにこう告げた。
「これだけは言わなきゃいけないと思ったの。もし私のこの状態が重荷であれば、私と別れてもいいのよ。」
マシューさんはただ一言「そんなの嫌だよ。君を愛してるんだから」と返したという。
マシューさんのその言葉は、ヘイリーさんにとって大きな心の支えとなった。その後、皮膚の移植を含む手術を何度も受けてきたが、彼女は「生きていることがとても幸せ」と感じるようになったそうだ。
またヘイリーさんは火傷の箇所を圧迫して覆うコンプレッションスーツを頭から被って毎日を過ごしているが、外出先では彼女に向かって「ゾンビのようだ」と心無いことを言う人もいるそうだ。しかしヘイリーさんはそんなことにも負けることなく前向きに生きようとしている。
「どんな否定的な場面に出会っても、私は自分を落胆させることはありません。私はいずれ、以前のように小学校の教師に戻るつもりです。私はどんな些細なことであっても、その中で常に希望の光を探すということを、この事故によって学ぶことができたのですから。」
画像は『The Sun 2020年10月9日付「‘MY IDENTITY HAS GONE’ Teacher whose face burned off when she fell asleep and plunged into campfire gives her husband permission to leave her」(Credit: MDWfeatures)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)