依然諸外国との往来の扉を閉ざし、鎖国時代に戻ったかのような日本。しかしそんな状況でも、様々な事情のもと海外へ出国する人々、また日本に帰国する人々はいます。今回は筆者自身が豪シドニーから羽田空港へ帰国することとなったため、現時点における日本帰国までの詳細をレポートします。
現在オーストラリアから日本への飛行機はシドニー発の便のみで、月曜日・木曜日・土曜日の週3日運行となっています(2020年8月27日現在)。筆者は7月30日に8月24日の月曜日午後8時55分シドニー発の航空券をANAの公式ウェブサイトより購入しました。
8月24日にシドニーのキングスフォード・スミス空港(シドニー国際空港)に到着すると人影は少なく、空港スタッフと思わしき人と時々すれ違う程度でした。この日の夜の便は羽田空港行きとカタールのドーハ空港行きの2便のみであったために、チェックインカウンターも2つしか開いていませんでした。
チェックインカウンターの近くには警察官が2名待機していましたが特に何も聞かれることなく、通常通りパスポートを提示して荷物を預け入れるだけだったのでかかった時間は5分ほどでした。
続いての出国検査も人が少なかったため数分で終わりました。人が少ない割にスタッフは多くいた印象で、余裕があったのか鼻歌を歌いながら私のパスポートをチェックしており、笑顔でパスポートを返してもらい1分もかからずに終了。
その後の保安検査も列に並ぶことなくスムーズに進み、こちらのスタッフも余裕があったのか、ジップロックに入れた液体類を見せただけで「完璧だ! いいね!」とテンション高めの対応を受け、数分で完了しました。
コロナ禍での出国だったため色々と聞かれるのではないかと緊張していましたが、シドニー空港のスタッフは終始穏やかに対応してくれて安心できました。
保安検査を終えて搭乗ゲートに向かう途中にはたくさんのブランドショップが並び、本来なら免税ショッピングを楽しむところですが、現在はほとんどの店が閉まっていました。夜に訪れたので時間が遅かったせいなのかとも思いましたが、よく見るとほとんどの店には商品が並んでおらず、しばらく店を開けていない様子が分かりました。
搭乗時刻まで静かなロビーで過ごし、離陸30分前に搭乗開始のアナウンスが入りました。機内ではソーシャルディスタンスを保つために1席開けて座る形が取られており、3列シートの両端に座っている方の姿もありましたが多くの人は3列シートに1人で座っていました。
離陸後しばらくすると携帯品・別送品申告書とともに、健康チェックや自主隔離先の質問票など機内で記入する用紙が3枚、到着後の検疫検査の流れや厚生労働省からの通知2枚が配られました。
フライトは順調に進み、