さらに
「そんなこと言うけど、ママ、いい? …ママには恋人が必要よ。恋人を作らなくちゃ。」
と念を押されたそうだ。そのためシャーリーズが
「ママは付き合ってるわよ。今は自分自身とね。」
と答えると、車中で聞いていた2人の娘達は母親の予想外の発言にたいそう驚いた様子だったという。
わずか8歳や5歳という年齢ですでに「恋人が必要」という固定観念に娘達が縛られていることを知ったシャーリーズは、そんな風潮の今の世の中に対し、次のように意見を述べている。
「恋人がいない女性が人生に失敗しているとか、自分達のせいでそうなっているとか、ものすごく気難しくて面倒臭い性格ゆえに男が寄ってこないんだ、とか。そういうネガティブな風潮が、世間にはとても多く存在しているわ。」
「パートナーが自分自身であることは決して恥ずべきことでないし、“恋人がいないこと=欠陥”っていう社会のネガティブな風潮に惑わされないこと。私達は、そういったことをしっかり認識できる新しい世代の女の子達を育てていくのよ。」
女性の自立にまつわる社会の古い固定観念は、今後自分達が変えていかなければならない―そう熱く語るシャーリーズ・セロンは、
「娘にとってあの日は、世の中には異なる可能性もあるんだっていう、気付きの日だったはずよ。」
とバックミラー越しに見て取れた5歳の娘の表情の変化を、誇らしげに明かすのだった。
奇しくもこのポッドキャストが配信された先月30日は、シャーリーズが2013年後半から2015年半ばまで交際していたかつての恋人ショーン・ペンが、恋人レイラ・ジョージと結婚した日でもあった。8歳と5歳の娘達に“恋人に頼らない”生き方を指南するシャーリーズと、還暦直前に自分の娘よりも若い28歳の女優と“Zoom婚”したショーン。2人の関係がなぜ長くは続かなかったのか、その理由が垣間見られる展開となったようである。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)