その時まで赤ちゃんコアラの性別は不明という。
サラ博士は「コアラたちの繁殖に問題は全く見られず、彼らはとても健康よ。もしかするとスカリーのお腹にも赤ちゃんがいるかもしれないわね」と明かしており、何か月も森林火災によって離れていた自然動物や自然がパズルのピースをはめるように少しずつ元に戻ってきていることに安堵しているようだ。
「すべてが元通りになってきているの。一年の半分ほどが過ぎて動物たちを保護区に戻し始め、ようやく前に進んでいると感じているわ。」
豪首都特別地域のミック・ジェントルマン環境大臣(Mick Gentleman)によると、ティドビンビラ自然保護区はツーリストなどを受け入れ始めたが、近くのナマジ国立公園(Namadgi National Park)は今も復旧中で閉鎖されたままという。
ミック環境大臣は「ロックワラビーやコロボリーガエル、カモノハシなど他の動物もこの地に戻ってきているのが確認されている。森林火災の起こる前のように自然が戻っていくのは素晴らしいことだ」と述べ、失われた動物たちとともに生息地が徐々に戻ってきていることに喜びを示した。
昨年9月から2月までの間にオーストラリアでは今回の大規模森林火災において韓国とほぼ同等の面積が延焼し、2500件以上の家が被害を受けたと報告されている。
近年は生息地の減少や気候の変動などによって頭数の著しい減少が問題視されていたコアラだが、最新の研究では今すぐ手を打たねば2050年までにニューサウスウェールズ州からコアラの姿が消えるという。同州では森林火災を通じて5000匹のコアラが犠牲になったとされており、さらにコアラの生息地は以前より24%も減少、国を挙げての早急な保護活動が望まれている。
画像は『9News 2020年7月9日付「Koalas return home after devastating summer bushfires」(9News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)