韓国では犬をペットとして飼う人が増えているものの、その多くはペットショップやブリーダーから購入しているという。動物保護団体などから保護犬をペットして迎え入れた飼い主は、昨年で僅か0.8パーセントだったと伝えている。
そのため「Save korean dogs」では、食用犬農場から救出した犬のほとんどをHSIと連携してアメリカやカナダに送っているという。
このたび食用犬農場から救出された犬達は、劣悪な飼育環境に置かれ、ゴミや排泄物が溜まったケージに閉じ込められて必要最低限の餌しか与えられていなかった。HSIのプレスリリースでは、次のように述べられている。
「犬肉はアジアのいくつかの国で食されていますが、韓国は人間が食するために大規模に犬を農場で繁殖している唯一の国です。毎年200万頭もの犬が国内にある数千の食用犬農場で飼育されているのです。」
「これらの農場では恐ろしいほど劣悪な状況で犬を飼育しています。犬達はワイヤー・ケージの中に閉じ込められ、病気になっても治療は施されず、感電死かまたは残虐な方法で殺害されるまで一生をそこで送るのです。」
HSIやバージニア州を拠点とする「Angels of Assisi」などの動物保護団体のFacebookでは、韓国から無事に到着した犬達の元気そうな姿の写真が投稿され、犬達のセカンドチャンスのために各団体のスタッフらが募金などを呼びかけている。
画像は『Humane Society International 2020年7月16日付Facebook「2X MATCH: Bok Nal marks the three hottest days in South Korea in which over 1 million dogs will be sold and killed for their meat.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)