日常生活を送るには支障がないレベルにまで回復した。
陶医師は手術後、「リーさんの脊椎の変形は重症で、あのまま放置すれば心臓や肺に負担がかかり、次第に臓器不全で死に至っていたでしょう。手術はエベレストに登るようなもので非常にリスクが高いため、入念な準備と高いスキルが必要でした。今は無事成功してホッとしています」と語っている。なお手術は、陶医師の働きかけでチャリティ団体「智善公益基金会」が約200万円(13万元)を負担したことで可能になった。
タンさんは「私が40代の頃から、『息子をなんとか治してやりたい』と模索してきました。いい医者がいると聞けば息子を連れて行き、お金は全て使い果たしましたが、治療がうまくいったことはなかったのです。私ももう71歳です。『息子が以前のままだったら、私が死んだあと誰が世話をするのか』とそれだけが気がかりでした。手術の成功は心から喜んでいますよ」と明かした。
またリーさんは「20年以上も仰向けで寝たことがなかったのですから、本当に嬉しいですよ。手術は『命の危険もある』と言われ、死を覚悟で臨んだのです。それが成功して、陶医師には本当に感謝しています。彼がいなかったら、今の私はいないのですから」と述べると、こう続けた。
「手術が終わって初めて母を初めて見た時、『ああ、母は私の世話をしてこんなに年を取ってしまったんだ』と胸が詰まりました。今までは母の顔を真っ直ぐ見ることはできませんでしたからね。母が諦めないでいてくれたことで、私はここまでやってこれたのです。これからは母に恩返ししたいと思いますよ。」
なおリーさんは6月28日に46歳の誕生日を迎えており、リハビリを続けながらも、故郷で小さな店をオープンしたそうだ。
画像は『LADbible 2019年12月16日付「Man Folded In Half Stands Straight After 28 Years」(Credit: Asia Wire)、2020年7月16日付「Man Folded In Half Leaves Hospital Standing Straight After 28 Years」(Credit: Asia Wire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)