抗議デモ参加者達によって倒されたエドワード・カーマックの像が今後は再び元の場所に戻される予定であることに言及、黒人のリンチを推奨する過激な論説を執筆し、黒人の地位向上を目指し活躍した女性アイダ・B・ウェルズのオフィスを焼き討ちさせるような白人至上主義者の像を再び立てることは「州予算の無駄使いであり、正しい行いをすべき機会が奪われることになる」と強く訴えた。
テイラーは続けて、南部連合の奴隷商人で悪名高き秘密結社KKK(クー・クラックス・クラン、白人至上主義を掲げる人種差別集団)の結成者だったネイサン・ベッドフォード・フォレストの名前を挙げ、彼の像がテネシー州内にまだ存在していること、そして7月13日が「ネイサン・ベッドフォード・フォレスト・デー」として州の祝日となっていることを激しく非難するのだった。
そして4枚にわたった長文メッセージの最後を、テイラーは次のように記している。
「記念碑を撤去することが、黒人の皆さんが何世紀にもわたって耐えてきた抑圧や暴力、ヘイトを解決するわけではありません。しかし全てのテネシー住民とこの地を訪れる人々が安心して過ごすための小さな一歩に繋がるかもしれないのです。」
「私達は、長きにわたりおぞましいやり方で人種差別を推奨してきた人々に対する認識を、遡及的に“英雄”から“極悪人”へと変えていかなければなりません。そのような“極悪人”を称える記念碑など建てる必要はないのです。」
引き続き人種差別者を称えようとする人達は、テネシー州の黒人住民やその仲間達がその事実をどう受け止めるかを今一度立ち止まって考えるべきであり、たとえ歴史を変えることはできなくてもこの現状を変えていくことは可能なはず―と痛切に訴えるテイラーであった。
画像は『Taylor Swift 2019年11月24日付Instagram「@kevinmazur @johnshearer」、2020年6月12日付Instagram「I’m asking the Capitol Commission and the Tennessee Historical Commission to please consider the implications of how hurtful it would be to continue fighting for these monuments.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)