『New York Post』では大胆にも「新型コロナウイルスが中国の空気を綺麗にする」と報じている。
また同メディアは、例年であれば中国の旧正月にかかる2月は車の移動が多く、さらに旧正月が明けると工場などが再稼働することから大気汚染物質の濃度が上がるのだという。しかし今年は、新型コロナウイルスの影響により産業施設の稼働が少ないため、大気汚染物質の濃度が低減しているのだ。
このNASAが公開したマップは多くの人から次のような意見があがった。
「母なる地球が人類に反撃をしたんだろう。」
「コロナウイルスが大気汚染を改善するってなんて皮肉なんだろう。」
「地球は自然治癒するために人間に対する大きな最終兵器を使ったんだ。」
「グレタはこれで幸せなのだろうか?」
他にも、香港在住と思われるネットユーザーは「香港の空がこれまでになく鮮明で青くなった気がする」とコメントしている。またNASAのゴダード宇宙飛行センターの大気質研究者であるフェイ・リウ氏(Fei Liu)によると、2008年の景気後退時にも二酸化窒素の濃度が低減したことがあったという。
そしてリウ氏は「中国国内の多くの都市が新型コロナウイルスの拡散を最小限に抑える対策を講じているので、今回の結果に私自身は驚くようなことではなく当たり前のことだと思っています」と語っている。
画像は『New York Post 2020年2月29日付「Stunning NASA images show drop in pollution over China amid coronavirus outbreak」(NASA Earth Observatory)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)