海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】一切飲酒しない女性の尿からアルコールが検出「尿自動醸造症候群」と判明(米)

血中からアルコールが検出されることはなかった。

ピッツバーグ大学医学部病理学の准教授、玉真健一氏(Kenichi Tamama)によると、女性は肝硬変を患っていたため肝臓移植を要望していたそうだ。しかし一滴足りとも飲酒していないにもかかわらず、検査のたびに尿からアルコールが検出されるため、移植リストに名前を載せてもらうことができずにいた。さらに女性はアルコール依存症の治療を勧められたこともあったという。

今回、発見された症例はまだ正式な病名がないため、玉真氏と医療チームによって「尿自動醸造症候群(urinary auto-brewery syndrome)」または「膀胱発酵症候群(bladder fermentation syndrome)」と呼ばれている。

玉真氏は「この不可思議な症状の原因を突き止めることができて満足しています。そして今までアルコール依存として診断され、悩み続けていた彼女の助けになったことを嬉しく思います」と語っている。今回の診断を踏まえた上で、女性は移植リストに載るための再検査が受けられるようになったそうだ。

しかしながら症例報告によると、抗真菌薬によって女性の症状を治療しようと医師らが試みたようだがまだ成功には至っておらず、その後の健康状態については女性のプライバシーの観点から情報が共有されていないとのことだ。

画像は『NorthJersey.com 2020年2月25日付「She didn’t drink, but her urine was full of alcohol. Turns out, her bladder was its own brewery.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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