近親者がそれに対し「王子はFBIの捜査に喜んで協力するつもりでいる」ことや「事実とかけ離れた報道に王子が激怒、そして当惑している」ことを英紙『The Telegraph』に明かしていた。
アンドルー王子が今月19日に60歳の誕生日を迎えた際には、SNS上で公に誕生日を祝福する英王室に「空気を読め」と非難が殺到、「祝福はいいから、それよりFBIの捜査に協力しろ」といったコメントが相次ぐ事態になった。
世間のアンドルー王子へのバッシングが続くなか、誕生日から2日後の英時間21日、アンドルー王子の顔写真を2つ載せた大きな広告が貼られたスクールバスが突如、バッキンガム宮殿の前をはじめロンドン市内のあちこちを巡回する光景がメディアの注目を集めた。このバス広告には「この男性を見かけたら、FBIの質問に回答するよう伝えてください」と記されている。今回このような目立った演出を行ったのは、性的人身売買の罪で告発されていた故ジェフリー・エプスタイン氏の被害者5名の代理人を務める敏腕弁護士グロリア・オールレッド氏である。
オールレッド弁護士は同日ニューヨークで会見を開き、
「私の依頼人達は真実を知ってしかるべきです。彼らは長年にわたり公正な裁きを否定されてきました。真実なしに正義はあり得ません。」
「アンドルー王子がFBIや世間からの雲隠れをやめない限り、真実が語られることはありません。このような事態が許されてはならないのです。」
と怒りをあらわにし、一刻も早くFBIの捜査に協力するよう呼びかけるのであった。
またオールレッド弁護士は『NBC News』の取材に対し、アンドルー王子がオールレッド弁護士からの手紙も無視し続けていることを明かしており、被害者のためにも、せめて知っていることをすべてFBIに話すべきだ―と強く訴えた。
ロンドン市内で人々の目を引きつけたこのたびのバス広告、アンドルー王子本人や英王室からの今後の対応に引き続き注目が集まっている。
画像2枚目は『The Guardian 2020年2月22日付Instagram「An American-style bus has driven past Buckingham Palace with the message:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)