20日に国歌独唱を行った山崎育三郎は「小学校6年間野球をやってまして、特に古田(敦也)選手とイチロー選手が大好きで、いつかイチロー選手に会いたい」と熱望していたというから、それが叶った瞬間だった。
しかし「試合直前だったので全然話しかけられなかったです」と熱い思いを本人に伝えることはできず、「歌い始めたときにバックスクリーンにイチロー選手のアップが映ったときに震えてしまって…」と憧れ続けた人を前に緊張してしまい、「呼吸が浅くなってしまって自分としては6割ぐらいしか歌えなかった。最悪です」と悔しがった。
その山崎育三郎も、同作でのレコーディングは「マイクを頭のバンドにつけて、体を動かしながら歌う。今回の収録の仕方は初めて」と驚いた。他のキャストも自身の演じる役の動きに合わせながら声を出しているようだ。
またミュージカル『キャッツ』の楽曲と言えば、『メモリー』が筆頭に挙げられるが、その名曲を制作発表会では生歌唱した。高橋あず美が、蔦谷好位置氏のピアノ生伴奏で絶対的な歌唱力でドラマチックに歌い上げると大拍手が沸き起こった。同作で『メモリー』を歌うグリザベラ役はジェニファー・ハドソンが演じているが、高橋は「こんなにもソウルフルに歌う人がいるのに驚いた」ともともと彼女に憧れているため同じ役を声で演じて『メモリー』を歌えることに「私にとって夢」と目を輝かせた。
吹き替え版の制作を許可されたのは日本とドイツだけ。主人公ヴィクトリア役の声を務める葵わかなは「愛のあるキャラクターになれるよう頑張ります」、山崎育三郎は「2020年で一番盛り上がるミュージカル映画になること間違いなしです」と素晴らしい作品にすることを誓った。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)