X線検査を行ったところ胃の中に前足の骨の一部があることが分かった。
サスケハナ動物虐待防止協会のエグゼクティブディレクターであるステイシー・ヘインズ氏(Stacie Haynes)は、「ゾーイの胃にある骨は(空腹によって)自分の前足を噛んで食べたものと容易に推測できます」と語った。前足の怪我はひどく、ゾーイは保護された後も数日間、痛みをこらえているように見えたという。
またゾーイは肩が大きく腫れているように見え、がん腫瘍ではないかという心配もあった。ゾーイを発見したマークさんは同じ地区の配達を長いこと担当しており、夏頃からゾーイの肩が大きく腫れているように見えたと話している。ゾーイは検査のため同州にあるコーネル大学獣医科へと連れて行かれ検査を行った。
幸いにも腫れていたのはがん腫瘍では無く脂肪腫だったことが判明し、後日ゾーイは9歳という年齢も心配される中、脂肪腫を取り除く手術が無事に終わり、数日ほど様子を見て何も問題がなければそのままサスケハナ動物虐待防止協会に戻される予定だ。
ゾーイの飼い主であるカール・プリチャード(Carl Pritchard、59)は同協会から警察に通報されたことで、動物を拷問し怪我をさせて虐待し、適切な生活環境を与えず屋外に放置したとして起訴された。カールはゾーイの今回の治療費を払うことが出来ないためゾーイを同協会に引き渡すことに同意し、来月4日に裁判所に出廷する予定だ。
一番信頼をおいていたはずの飼い主に与えられた苦しみから現在立ち直りつつあるゾーイ。同協会では今後、ゾーイの新しい家族を探す予定とのことだ。
画像は『Susquehanna SPCA 2019年11月16日付Facebook「Zoe update: Oneonta Veterinary Clinic is showing this pretty lady what it feels like to be loved and cared for Look at the relief on her face!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)