午後9時過ぎから緊急手術が行われた。手術を担当した顔面再建の専門医リカルド・モハメド-アリ医師(Ricardo Mohammed-Ali)が「紛争地帯以外では、これまでで最悪のケース」というほどの重傷を負ったエミリーさんだったが、約5時間半をかけて手術は無事終了。エミリーさんの顎には3枚のチタン製のプレートが埋め込まれ、160針も縫う大手術だった。
しかしながらエミリーさんの回復は驚異的で、顔を覆っていた保護テープは6日後に外され、11日後には退院、事故から1か月後に始まった学校にはしっかり登校しており、本人は「また乗馬を再開したい」と意欲を燃やしているそうだ。
モハメド-アリ医師は「これからも長期にわたって経過観察が必要ですが、手術は成功しこれまでのところは順調です。今回の手術結果には非常に満足しています。時間とともに傷は薄くなり、1年もすれば普通に会話をする距離なら、傷あとがわからないくらいに回復するでしょう」と語っている。
エミリーさんの家族は「最初に連絡を受けた時には、エミリーが死んだのかと思ったほどです。最悪の事態も覚悟していましたが、モハメド-アリ医師のおかげでエミリーは救われたのです。同医師の仕事ぶりに感銘を受けた私たち家族は、彼にナイト爵位の授与を検討してもらえないか、エリザベス女王に手紙を書いたところです」と明かした。
またエミリーさんは「事故が起きた時は、もう2度と同じ顔に戻れず、今までのような人生は歩めないだろうと思っていました。医師には感謝してもしきれません」と述べている。
画像は『Sheffield Children’s Hospital and Charity 2019年10月8日付Facebook「On a Saturday evening in August this year, 15 year old Emily arrived at our Emergency Department with her jaw split into two after a horse riding accident.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)