ミカイル医師は機内にあった二次救命処置用救急バッグの中にあるアドレナリンの量を調整してマットさんに投与した。これによりマットさんの気道は確保され、呼吸は落ち着きを取り戻した。後にマットさんはこう語っている。
「ドクター・マイクはエピペン代わりのもので処置して私を救ってくれました。その後も私のそばにいて、目的地に到着するまで容体を見てくれました。ただ私が言えることは、どれほど彼に感謝しているかということです。彼は私の命の恩人です。」
また今回の処置にあたったミカイル医師は後にエルサレムでマットさんと再会し、元気な姿を見て安心したようだ。そして機内でマットさんの処置をした時のことを、このように振り返っている。
「エピペンの代わりに二次救命処置用救急バッグにあったアドレナリンの量を調整し、彼の足の筋肉に投与しました。少し荒療治でしたが、そのまま躊躇していたら気管を切開しなければならない羽目になっていたことでしょう。」
「ありがたいことに薬が効いて気道が開いてくれたのです。その後も念のため心拍数と呼吸をチェックする必要がありました。彼と再び会う機会があったのですが、すっかり元気になった姿を見て本当にうれしく思いました。」
ミカイル医師は6歳の頃にロシアのサランスクから家族と共にニューヨークのブルックリンに移住しており、父親も医師だったという。ニューヨークの医師という肩書に加え、多くの女性を魅了する端正な容姿から雑誌『People』で「アメリカで最もセクシーな医師(America’s sexist doctor)」として紹介されており、その人気ぶりはインスタグラムで320万人を超えるフォロワーを持つほどである。
画像は『doctor.mike 2019年4月9日付Instagram「Hey You? Why haven’t you seen the doctor for your physical yet?」、2019年5月2日付Instagram「Caption this…」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)