結婚69年の91歳夫婦、9日違いで旅立つ「夫の最期、妻は手を握って離さず」…
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NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第23回「大地」が6月16日に放送された。冒頭は、前回の続きで東京女子高等師範学校の生徒・村田富江(黒島結菜)たちが教師・金栗四三(中村勘九郎)の不当解雇を阻止しようと教室に立てこもった場面から始まった。
「女はスポーツなどやらないでよろしい」と主張する富江の父・村田大作(板尾創路)の言葉に反発した教師・シマ(杉咲花)は、大作に富江と100m走で対決してはどうかと提案する。その妙案によって金栗先生は辞めずに済むのだ。
スカッと胸がすく展開から一変、1923年(大正12年)9月1日11時58分頃に起きた関東大震災の描写は衝撃だった。倒壊した家屋から火災が発生、特に浅草では逃げ惑う人々が火をよけようと川に飛び込んで折り重なり悲惨な事態になったという。
後の古今亭志ん生(ビートたけし)である孝蔵(森山未來)が高台から炎に包まれる東京を見下ろす場面には、阪神・淡路大震災での火災や東日本大震災で津波にのまれる街の光景が重なる。
金栗四三は浅草に出かけたまま戻らぬシマを探して回るが見つからず、シマの夫・増野(柄本佑)は幼い娘りくをおぶって途方に暮れ「もう諦めないといけないのでしょうか」と弱気になっていく。
重苦しい流れから絶望感が漂うなか、