「その数週間後、チルドレンズ・ホスピタル・コロラドに入院する赤ちゃんが私の肝臓とマッチすることがわかりました。赤ちゃんはかなり弱っており、亡くなった人からの臓器提供を待つというオプションはなかったようです。私が唯一の適合者であるのに、『ノー』と言ったら赤ちゃんはどうなってしまうのか…。迷いはありませんでした。当初は職場である学校が夏休みに入る5月29日に手術が予定されていましたが、赤ちゃんの具合が思わしくなく、2日に手術が変更されました。」
「2人の娘や警察官の夫も協力してくれますが、この手術では育児介護休業法(FMLA)が適用されないため、学校に勤務できない約1か月間は給料が支払われません。そこで『GoFundMe』で寄付を募り、なんとかやり繰りすることにしました。『赤の他人に臓器を提供するなんて、クレイジーよ』とか『もし娘さんに腎臓が必要になったらどうするの?』『何かあってからじゃ遅いのよ』などと言われることもありますが、人の命を救えるならドナーになる価値はあると思います。手術は不安だしリスクがあるのもわかっていますが、これは私に与えられた使命だと思っています。」
「私の肝臓の受容者は男の赤ちゃんで、生まれてからずっと病気なのです。手術後、私が回復に必要なのはたった12週間です。それで彼の命が救えるなら、どんなことだって我慢できるというものです。私の肝臓が男の子の中で元気に生き続けることを祈っています。」
ちなみに肝臓は、一部を提供しても時間とともに再生し、容積の回復に伴って機能も回復するという。「ドナーになることは人生の贈り物をすること」と語るブランディさん。この手術が終わったら次は骨髄の提供を考えているそうだ。
画像は『FOX31 Denver 2019年4月30日付「Colorado woman who donated a kidney getting ready to donate part of her liver too」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)