事情があり、高齢の家族を介護施設などに入れなければならないという家庭はどこの国にも存在するが、施設に入居した高齢者が地域社会から断絶され、孤独な時間を過ごすというケースも決して少なくない。このほどイギリスで、そうした高齢者たちに少しでも喜びや楽しみを与えようとある慈善団体が主催するプロジェクトが紹介され、104歳になる施設入居者女性の「逮捕されてみたかった」という願いを叶えることに成功した。『BBC News』『LADbible』『ITV News』などが伝えている。
イギリスの介護施設や老人ホームにいる高齢入居者たちの余生を豊かなものにするためのサポートを行う慈善団体「Alive Activities」が行っているプロジェクト“Wishing Washing Line”により、このほどブリストルの介護施設で暮らす104歳の女性が念願の夢を叶えた。
“Wishing Washing Line”は地元スーパー「Co-op(コープ)」との合同プロジェクトで、参加している各施設に設置した箱に投函された入居者らの願い事リストがCo-op内の洗濯物干し用ロープに吊るされると、そのリストを見た買い物客らが願い事を叶えるために立ち上がるという仕組みだ。施設にいる高齢入居者らが地域との繋がりを持ち、様々な創作活動に参加してもらうことで孤独や退屈さを感じないようにしてもらいたいという目的をもって運営されている。最初にエセックスで行ったこのプロジェクトは、多くの高齢者らの願いを叶えたことで大好評となり、このほどブリストルでも実施されることになった。
ブリストルのストーク・ビショップにある介護施設「Stokeleigh Residential Home(ストークリー レジデンシャルホーム)」の入居者アン・ブロークンブロウさんは、