多数の作品に出演経験を持つベテラン俳優・村上弘明が、岩手県魅力発信PR動画『偉人局』で一人3役を演じている。この動画は岩手県出身の偉人が現在にやってくるファンタジックな一面を持つドラマで、村上も共演の志田友美も監督の及川拓郎氏もすべて岩手県出身、岩手でロケしたまさに岩手発の作品だ。このドラマで村上は第19代内閣総理大臣・原敬を堂々とした貫禄で演じている。
2014年より「いわて☆はまらいん特使」として、これまでもいくつもの岩手県のPR動画に出演し、岩手の魅力を発信してきた村上弘明。彼がドラマ『偉人局』で演じたのは、岩手出身の原敬だ。原敬が岩手県の「偉人局」という架空の組織を訪ねてくるところからドラマは始まるが、応対する局員も村上が演じている。タイムスリップした原敬と現代の盛岡の街を巡る「偉人局」新人アシスタント役は、「夢みるアドレセンス」メンバーで一関市出身の志田友美が務めた。
時空を越えてやってきた原敬が前回「偉人局」を訪れたのは東日本大震災のすぐあと。原が「その後、街はどうかね?」と気にかけたことから、新人アシスタントが街を案内することになる。盛岡駅、茣蓙九、岩手公園、上ノ橋、岩山展望台を巡り、わんこそばに舌鼓を打つ原敬。しかし一人抜け出して田んぼで稲穂に触れて匂いを嗅ぎ、優しい笑顔を見せた原は、スマホで連絡を取り続ける新人アシスタントに「君たちは何をそんなに急いでいるんだ?」と疑問を投げかけて―。
ドラマは現代の岩手を確認して納得した原敬が「偉人局」を去り、同じく岩手県出身の詩人・童話作家の宮沢賢治(演:村上弘明)が「偉人局」にやってきたところで終わるが、是非続きを見てみたいと思わせる展開だ。
あわせてメイキング動画も公開されているが、