助産師を夢見る研修生が、自分の生まれた病院で研修を受けることはそう珍しいことではないが、実際に自分の出産介助をしてくれた助産師が直接の指導員となるケースは稀のようだ。このほど英シュロップシャー州で、20年前に自分を取り上げてくれた助産師と出会った研修生のニュースが『Mirror』『Metro』などで伝えられた。
シュロップシャー州シュルーズベリーに暮らすジョージーナ・ピートさん(20歳)は、幼いころからの夢を叶えるために助産師研修生として同州オスウェストリーにある「Robert Jones and Agnes Hunt Orthopaedic Hospital(ロバート・ジョーンズ アンド アグネス・ハント整形外科病院)」の産婦人科病棟を訪れた。
過去30年にわたり多くの出産介助をしてきたベテラン助産師のトレイシー・ジョーンズさんが、ジョージーナさんの直属の指導者となったが、実は2人は20年前に出会っていた。1998年3月に同病棟で生まれたジョージーナさんを、トレイシーさんが取り上げていたのだ。その事実がわかったのは、ジョージーナさんとトレイシーさんが偶然古い出産登録書を見ていた時のことだったという。驚きを隠せないジョージーナさんはこのように話している。
「指導をしてもらっていたある日の午後、偶然わかったのです。自分がこの病棟で生まれたのは知っていましたが、トレイシーさんが私を取り上げてくれたことは全く知りませんでした。母に写真を見せたら、トレイシーさんのことを覚えていました。私は幼いころからずっと助産師になりたいと思ってきたのですが、実際に自分の出産介助をしてくれた助産師のそばで研修できるなんて、すごく特別で素晴らしいと思います。」
一方で、