
会社でよくある上司と部下の意見の食い違い。話し合いで済めばいいが、相手が悪いと命の危険にさらされることもある。このほど南アフリカで、口論の末に部下が上司に火を放つという事件が起こった。被害に遭った男性上司は、頭から膝までを火傷する重傷で、事件から2週間後に死亡した。
4月13日、ダーバン郊外のチャッツワース(Chatsworth)という町の事務所で、業務マネージャーのロジャース・ナイドゥさんが、部下にシンナーをかけられた末に火を放たれた。
ロジャースさんはこの日、部下のリカルド・ナイドゥ(44)と口論になった。納得がいかないリカルドは怒りのあまりオフィスを出て行ってしまったが、すぐに戻ってくると大量のシンナーをロジャースさんに浴びせて火をつけ、そのまま逃走した。ロジャースさんは火だるまになりながら外に飛び出し、居合わせた同僚によって助けられた。ロジャースさんはこの時、何度も「妻に電話してくれ」と叫んでいたそうだ。
夫の職場から連絡を受けた妻のシェリルさんは、パニックに陥りながらも搬送されたチャツメド病院(Chatsmed Hospital)に駆けつけた。しかし愛する人のあまりの変わりように「心が完全に打ち砕かれてしまった」と後に振り返っている。ロジャースさんとシェリルさんの間には、24歳になる息子と21歳と18歳の2人の娘がおり、