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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】また新たなアウトブレーク! コンゴ民主共和国で複数名のエボラ出血熱患者

生き延びた人々に関しても感染、発症して回復すればそれで終わりではなく長期にわたる健康管理が必要となる。そのため米・疾病予防管理センター(CDC)は「ヒトの体液、特に男性の精子の中でウイルスは生き延びる。今なおエボラ出血熱に関しては未知な部分が多く残されており、さらなる研究が必要」と警告していた。またWHOとシエラレオネの公衆衛生当局とともに調査を進めてきたCDCは、当初は“ヒトの体液の中でウイルスの生存可能期間は70日間ほど”と示されていたものを90日ほどに変えたが、さらに「少なくとも9か月間かそれ以上。過小評価は禁物だ」と評価内容を刷新していた。

この病気の初発症状は発熱、疲労、筋肉痛、頭痛、咽頭痛などで、続いて嘔吐、下痢、発疹、腎臓機能および肝臓機能の低下がみられ、体内外から出血が確認される場合も。また前回のアウトブレークにおいてはこんなことも起きていた。スコットランドの看護師ポーリーン・カファキーさんはボランティア医療スタッフとしてシエラレオネに滞在しているなか体調を崩して英国に帰国し、エボラ出血熱感染が判明。治療により順調に回復して退院した9か月後、再び容体が悪化して入院した。また米国人医師のイアン・クロージャーさんも感染して発症して幸いにも回復をみた1人だが、しばらくして左の瞳が青から緑に変色した。また元患者の男性においては発症から565日経ってもなお精子の中でウイルスが生きていることが確認されたという。

画像は『UN News 2018年5月8日付「New Ebola outbreak confirmed in DR Congo: UN health agency scales up response」(MONUSCO/Jesus Nzambi)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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