セントレックス・カーズ側は断固として「他のタクシー会社を利用してくれ」と言うのみだったそうだ。テイラーさんはセントレックス・カーズをこのように非難した。
「どうしてマーカスがサスペンションを壊したと決めつけるのでしょう。彼らは人や荷物をたくさん乗せて空港への送迎もしています。その人数や荷物の量によっては、マーカスよりも重い場合だってあるのです。サスペンションが壊れた理由はそういうことが重なったからではないのでしょうか。私たちはこの体型ですから、タクシーを利用する時には5人乗りのバンタイプを頼んでいます。私は2列目の座席に座り、マーカスは体重が均等になるように1人で後ろの3人掛けの座席に座っています。これまで何の問題もなかったし、頻繁にタクシーを利用していた私たちはベスト・カスタマーだったはずです。タクシー会社のこの対応には嫌悪と怒りを感じています。彼らは、私たちが肥満だから差別しているに過ぎません。私たちが昨年、旅行でスペインのフェルテベントゥラ島に行った時、利用した航空会社はマーカスに3席用意してくれたんですよ。」
「私たちの肥満は、食べすぎや飲みすぎが原因ではありません。いつも健康的な食事を作っていますし、テイクアウトは月に1回だけです。アルコールだって私は飲みません。マーカスも特別な時にしか口にしません。健康上問題があるから、肥満を問題にされてもどうしようもないのです。」
マーカスさんも、タクシー会社の対応には不満を露わにしている。
「5月1日に、母の家から戻ろうとタクシー会社に電話をしたら一晩中車の空きがないと言われてしまいました。そんなふうに断られるのは変だと思ったのでテイラーが翌日に問い合わせたところ、2人の運転手から苦情があったと言われて、今後の乗車を禁止されました。2台の車を私が壊したとは信じ難いことです。セントレックス・カーズはただ単に私のようなサイズの客には利用してもらいたくないだけなのでしょう。確かに私は肥満ですが、健康上の問題を抱えているからであって、肥満は病気ということを理解すべきだと思います。これは私を含めて肥満の人々への差別です。私たちは毎日20ポンド(約3,000円)ほど使ってきた常連客なのにこんな酷い対応をするなんて、彼らは恥を知るべきですよ。」
これに対し、セントレックス・カーズ側は「マーカスさんの今後の利用を“禁じた”という表現には語弊があります。事実、運転手の1人はサスペンションに問題があると苦情を訴えていますが、それが理由でマーカスさんの利用を拒否したのではありません。正直な話、彼は以前よりも更に大きくなっていますので、ただ彼のサイズに合う車がうちの会社にはないのです」と話している。
マーカスさんとテイラーさんは現在、セントレックス・カーズ側に乗車拒否を取り下げるように要請しているが、このニュースを知った人からは「肥満という理由でベネフィット(生活保護手当)を受けて、それで一日4回もタクシー利用か。いい身分だな」「てんかんだからって別に肥満にはならないと思うけど」「病気のせいで肥満になるのではなく、肥満になるから健康上問題が出てくるんだろうが。考え方が間違っている」「痩せる気がなくタクシー会社に文句を言うなら、自分たちで車を買えばいいだけの話」「こんな肥満が飛行機に乗ることはもはやテロ行為だ」「痩せたら健康上の問題もなくなるはず。これを機会にちょっとは歩いたら?」といった声があがっている。
画像は『The Sun 2018年5月8日付「STEERING CLEAR Couple who weigh 55 stone combined ‘banned from taxis after 36-stone boyfriend broke car suspension’」(PTE-The Sun)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)