ヨーロッパ各地でスリを働いていた常習犯2人がイギリスで御用となった。2人の男は旅行客が行き交う空港で、現金や貴重品などを盗み続けていたという。英メディア『ITV』『Metro』などが伝えている。
ルーマニア国籍のニクラエ・イオン(21歳)とニクラエ・アヴラム(46歳)はロンドン・ヒースロー空港やロンドン・ルートン空港でスリ行為を繰り返し、総額40,000ポンド(約607万円)以上に値する金品を盗んでいた。
旅行者を狙った2人は、あるビジネスマンから3,000ポンド(約46万円)が入った財布を、女性の搭乗客からはクレジットカードを盗むなどして荒稼ぎしており、数件の盗難被害報告があったことからベッドフォードシャー州警察の空港警察隊が昨年10月に捜査を開始していた。
ナイル・ハムシエー巡査は2人の容疑者を特定し全国的に写真を流布、その結果イオンとアヴラムの姿をヒースロー空港で発見した。2人は一旦ルーマニアへ帰国していたが、その後2月27日にイギリスに再入国しようとした際、ロンドン・ルートン空港で拘留された。実はこの2人、過去にもイギリスで似たような事件を起こしており、アヴラムに関してはドイツでも犯罪歴があった。イオンはヨーロッパの5か国にわたり罪を犯し、有罪判決を受けていたプロのスリであったという。
3月28日にロンドン西部のアイズルワース刑事法院で裁判が行われ、