第一副首相で経済・持続的発展大臣のディミトリ・クムシシヴィリ氏は病院に運ばれた負傷者を見舞っており、国外からさらなる調査団の派遣を検討中だという。また同スキー場を訪れている客の一人は「事故のあったリフト以外は平常通り運転されていて、ロープウェイなども快調。天候も良く誰もが楽しい休暇を過ごしていますよ」と話している。
一方でジョージアの内務省は「鉄道、船舶、航空、ケーブルカーなどの安全な運行を妨げたものを罰する刑法第275条に基づき、この事故を調査する」としていたが、リフト設置の責任者となる「マウンテン・リゾート・デベロップメント・カンパニー」はジョージアの国営企業である。人災との見方も強まっていることから、現場にはそれほどの緊迫感がないのかもしれない。謝罪にまた次のシーズンも来て欲しいという気持ちを添え、このたびの事故の負傷者には複合型大型リゾート・スパ施設「Gudauri Resort Residences&Spa」の無料利用券が配布されたという。
またダヴィト・セルゲエンコ労働・保健・社会保障大臣は当初負傷者の数を8名としていたが、最新情報では11名に改められ、国籍はスウェーデン人1名、ロシア人6名、ウクライナ人4名と発表されたことを『Georgia Today』が伝えている。
スキー場ではごくまれにこうした事故が発生している。3年前には米メイン州の「シュガーローフ・マウンテン・リゾート・スキー場」で多数の客を乗せたチェアリフトが1分間にわたり逆走。乗っていたスキーヤーのうち7名が次々と落下し、3名が病院に救急搬送されていた。
画像は『WDBJ7 2018年3月16日付「Ski-lift failure in Georgia sends people flying into the air」(CBS News/WTKR)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)